大分市・うみたまごで1kmの長距離、最高速度17kmの走行を検証

  • 総走行距離
    117 km
  • 乗車人数
    698
  • 満足度
    98 %
実施期間:2017年8月17〜21日
大分県大分市、別府湾沿いの田ノ浦地区で、国道沿いの歩道約1kmを使った実証実験が2017年8月17〜21日の5日間行われました。この実験は秋田県仙北市での実験を知った大分市の熱意により実現しました。市内を走る路線バスは運転手の高齢化が進行し、今後は運転手不足が不安視されます。そんな状況でも、交通弱者を守りたい・・・この強い想いが自動走行バス実験を後押しします。

お盆時期で暑い日々が続いた同地区での実験はエアコンが使われました。充電して走る「ロボットシャトル」には過酷な環境。しかも1kmと長めの走行距離を設定。「ラストワンマイル」(歩くには遠いですが、電車やバスなどの公共交通を使うほどでもない距離のこと)の交通手段として期待されている同車にとって、実際の使用に近いものです。最大時速も17kmほどとほかの実験よりも速めの設定です。長い距離でバッテリーはもつのか? 長距離の走行で乗客は安心して移動ができるか? その要求にしっかり応えた「ロボットシャトル」。実験を繰り返すことで確実に進化を遂げています。
「ロボットシャトル」はボタンを押すと乗降用のスロープが車体から伸びます。また、エアサスペンションの調整で、乗降時は車高が下げられます。そのため、ご年配の方や車イスの利用者も、安心して快適に乗車できたようです。乗客がボタンを押してのドア開閉、出発の合図もワクワクする瞬間。同乗したオペレーターと未来のクルマについて会話を交わしつつ、片道で約7分間、海を眺めての楽しいひとときを過ごしていただきました。

小さなお子さまを連れたお母さまからは、「(子どもが)怖いって最初は言ってたけれど、いざ乗ってみたら楽しんでいた」という声が寄せられました。また、乗車に訪れた地元の中学生も「運転手がいないので最初は不安でしたが、カーブの手前で減速したり、ドアが勝手に開いたりしてすごいと思いました」と興奮気味に感想を伝えてくれました。

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